今年は何を目標にしようか。
目標を立てるのはなかなか難しい。自分でしっかりと同意できるものでないと、うまくいかなかった場合放棄してしまったり、別のものにすり替えてしまったりする。
最近、ハードゴールという本の抜粋を読んだ。著者曰く、自分にとって本質的に価値があるもので、ちょっとやそっとじゃ達成できないことを目標にせよ、自分の人生の上でせざるを得ない事を目標にせよと。簡単なことを目標にしちゃダメだ。熱意がわかないでしょ?と。これだけ聞けばありきたりかもしれないけど、実のところその本は、現実的な目標を立てたせいで自分の心からの目標を失っている人へエールを贈るために書かれた本だ。僕も少し勇気づけられた。
本当のハードゴールを定めようと思ったら熟考がいる。これを達成したなら死ねるかなくらいのものだし、単なる個人的な欲求を超えた目標になってくる。不安を感じるが果たさざるを得ないもの。
僕は、ある尊敬する人が成し得なかったことを別の形で受け継いで果たすことができたらと思う。その人はその成し得なかったことを抱えたまま、あるいは抱えさせられたまま亡くなってしまって、文字通り雲の上の存在となってしまった。恐ろしい物を抱えさせられた。その人しか引き受けることができないほどのものだったけど…。
僕も先のことはわからない。自分がいつ死ぬか分からない。これは事実あたりまえのことだ。昨日、髪を短くしてもらいに行ったとき、世間話で美容師さんが僕に向かって、もしかして有名人になってテレビにでるかもしれませんよ?と冗談ぽく言った。ええ、もちろんですよ、と笑いながら答えたが、本当に死と同じようにそれが遠くない存在に思えてしまい、有りうるかもしれませんなどと口に出した。いつでも死ねるように励みたいなと思う。日本人だからこういう思考が得意だ。
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